
寒天には、「原料」「製法」「形状」の違いから
「角寒天」「糸寒天」「粉末寒天」の3種類があります。
それぞれに特徴や使い道に違いがあり
健康に寄与する機能性も異なります。
違いを知って暮らしに合った寒天生活をお楽しみください。
たっぷり使えて機能性も高い「角寒天」
角寒天は、天草のみでつくるものと、天草にオゴノリを加えてつくるものとがあります。約3cm四方、長さ約30cmほどのトコロテンを自然凍結・自然乾燥させてつくります。厚みがあるので凍結させるのに時間はかかりますが、美しいその形状も特徴です。煮溶かす場合は水に浸してから使います。粘り気が強く、滑らかな舌触りと弾力性が角寒天ならでは。ゼリーや寒天寄せなどに使うのにはたっぷりの量が使えて重宝です。戻した寒天を細かくちぎってサラダに加えたり、乾燥したまま炒めものの仕上げなどに入れても、コリコリとした食感が楽しめます。食物繊維はもちろんアガロペクチンも多く含んでいて、健康機能が高いことも特徴です。

日々の食事に気軽に使えて機能性も高い「糸寒天」
天草100%でつくられるのが糸寒天です。細く切ったトコロテンを乾燥させてつくる、その名の通り糸状の寒天。できあがりは春雨のような細さです。昔から羊羹づくりには糸寒天が用いられています。天草100%でつくる寒天は、粘り気が群を抜いていてかつ滑らか。羊羹づくりに最適なのです。煮溶かす場合は30分以上、水に浸して戻します。そのまま使う場合は15分が目安。水で戻さず、そのままサラダや味噌汁に加えても。キッチンのすぐ手が届くところに常備して、さっとひとふり。そんな気軽な使い方が便利です。角寒天同様、食物繊維はもちろんアガロペクチンも多く含んでいて、機能性が高いことも特徴です。

使い勝手抜群の「粉末寒天」
オゴノリを原料につくったトコロテンに圧力をかけて水分を抜き、乾燥粉砕してつくるのが粉末寒天です。角寒天や糸寒天に比べて弾力性は弱く、やや固めに仕上がるのが特徴。水に戻す手間がなく、そのまま使えるので手軽に調理したい人におすすめです。アガロペクチンがほとんど含まれないため、コレステロール値や血糖値の改善は期待されませんが、食物繊維は天然寒天同様多く含みます。粉末寒天は食品のみならず、工業・医療・化粧品など、さまざまな分野でもその特性を活かして重用されています。現在は海外で製造するものも多いですが、株式会社マツキが販売する粉末寒天はすべて長野県茅野市でつくっています。


諏訪地域と寒天産業
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健康と美容と天然寒天
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